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「ウレタン」「シリコン」の違いを徹底比較
外壁塗装の仕様を決定する際、「ウレタン塗料」「シリコン塗料」このどちらかにするかで悩む人は結構多い・・・。
その他にも、ちょっと高い「フッ素系塗料」「遮熱塗料」「光触媒塗料」なんてものもあるけど、100万超え間違いない塗料たちなので手が出しにくく・・・でも一番格下のアクリルは嫌!そういう理由で「アクリル」「シリコン」でみんな悩むのです。
このページでは、「ウレタン系塗料」と「シリコン系塗料」の違いを徹底比較しています。外壁塗装工事は、何十万もする高額な工事です。それぞれメリット・デメリットがあるので、じっくり悩んで決めて下さい。
※ちなみに、私のおすすめはやはりシリコンです。
ウレタン樹脂の特徴
■どんなもの? | ポリオール(-OH)とイソシアネート化合物(-N=C=O)を反応させて、 ウレタン結合(-NHCOO-)させた高分子化合物。 |
■何に使われるか | ・建築関係の断熱材 ・シーリング材 ・車両関係のクッション材 ・線維加工してスポーツウェア等の衣類 ・自動車の補修 ・高級家具の仕上げ塗り ・フローリングの仕上げ塗り 等 |
■種類 | 1液型、2液型 |
■良い点 | ・塗膜が光沢、肉もち感、付着性に優れている ・高級な仕上がり感が得られる ・耐侯性が高い |
■欠点 | ・ウレタン結合させるイソシアネート基(-N=C=O)に強い毒性がある。 ・ウレタンフォームは真っ白な切り口が黄変する現象が起きる。 →最近は改良品があるが、芳香族系イソシアネート系のものは紫外線により 黄変しやすい。 →ポリオール樹脂をベースにした主材+無黄変性の脂肪族イソシアネート系 化合物を硬化剤とすることにより改善された。 ・硬化剤(-NCO)が水と反応しやすい。高湿度時には水分と結合して 尿素結合することになり塗膜性能が落ちる。 →貯蔵中、容器を密封しないと変質する。 ・アルコールのOH基(-OH)と反応する。 →アルコールを含むシンナーが使えない。必ずウレタン塗料用のシンナーを使用 |
シリコン樹脂の特徴
■どんなもの? | ケイ素(Si)を核としたシロキサン結合(-O-Si-O-)をもつ無機化合物で、 非常に安定した物質。 分子の端末の水酸基が高温で反応し、脱水・硬化する性質がある。 ☆外壁塗装用に需要が伸びている「1液水系アクリルシリコン塗料」は、 あらかじめシロキサン結合を付加させたアクリルポリマーを分散させた エマルション塗料であり、塗膜の表面にシリコン成分を配列させるもの。 |
■何に使われるか | ・戸建て住宅の塗り替え ・カーテンウォール塗装 ・シーリング材 ・建築用保護材 ・おしゃぶり ・医療用カテーテル ・ファンデーション ・シャンプー ・リンス 等 |
■種類 | 水性1液型、溶剤(油性)1液型、溶剤2液型 2液性の塗料は、比較的低温の状態でも硬化させる事ができる。 |
■良い点 | ・約600℃に耐える高耐熱性塗料 (アクリル樹脂と共縮合させたアクリルシリコン樹脂は、耐熱性が200℃に落ちる) ・耐熱性、耐侯性に優れている。 ・汚れを寄せ付けない特性がある。 |
■欠点 | ・低粘度のため顔料が沈澱しやすい ・価格が高い →他の樹脂と組み合わせて変性したものが使われている。 ・やや付着性に劣る |
ウレタン塗料とシリコン塗料の値段の違い
建坪30坪 外壁塗装のみの費用目安 | |
・ウレタン塗料 | 722,610円 |
・シリコン塗料 | 785,925円 |
耐用年数と平米単価の違い
ウレタン塗料の耐用年数が約6年と言われているのに対して、シリコン塗料は約10~13年もつとされています。
当然シリコン塗料の方が値段が高く、ウレタン塗料は安いです。ただ、長い目で見た時では↓↓
建坪30坪 外壁塗装のみの費用目安 | 1年あたりの外壁塗装費用は?? | |
・ウレタン塗料 | 722,610円 | →6年持ったとして 722,610円÷6=約12万円 |
・シリコン塗料 | 785,925円 | →10年持ったとして 722,610÷10=約7万8千円 →13年持ったとしたら 722,610÷13=約6万500円 |
上記の通り、シリコン塗料の方が1年あたりの外壁塗装費用としては安くなります。
塗膜の光沢保持率の違い
慧文社/外壁塗り替え塗装入門より
この照射実験は、およそ200時間の照射が実際の1年に匹敵するような、過酷な人工の光を照射して評価が行われた結果です。
(2000時間=約10年、3000時間=約15年、4000時間=約20年に匹敵)
塗料メーカーのカタログに、「光沢保持率」の試験結果が記載されていますが、一般的に、光沢保持率が80%程度の照射時間で塗料同士を比較すると良いとされています。
上の図をみると、やはり若干ウレタン塗料よりもシリコン塗料の方が、光沢保持率は高いことが分かります。
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